熱帯 2022年

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2022年個展ポスターのために作った新作。具象のビジュアルイメージを用いながら見る人を全く違う世界へ連れていきたい。私はその案内役を仕事にしてきたと思う。今や、いささか古いかもしれない造形要素「色と形」。これらをさわることが好きで、「色と形」に、どんな良い仕事をさせるか。それを叶えるための一つの手段として、「染料という色」や「技 法からの形」を持つ、染色の領域に踏み込んだように思う。40 年間、ああだこうだ言いながら創ってきた。ひとつ確実なことは、私のものづくりは、刷毛やヘラを持って素手で作ることと同時に、データを工場で出力することだった。別の言い方をすれば、素手と素手以外のメディア、そのどちらの力も知り得て、活用できる時代であったということであろう。

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H96×W96 cm(パネル) 
絹布、染料、顔料/デジタルプリント、スクリーンプリント、箔押しなどの混合技法 (作家蔵) 

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