soft piece   2011年

「染め」は基本的にアジアのものだけれど、模様染めの技法の多さは日本が群を抜いています。「絵画のような多色な布」を欲する気持ちが「模様染め」を発達させ、「友禅」が一つの到達点だっただろうと想像します。その後、型友禅、さらにスクリーンプリントやデジタルプリントの技術革新の恩恵を受けるわけですが、そこに「友禅」ほどの喜びがあるだろうかと自問します。今、私は「友禅の気持ち」にひっかかっています。今回の個展「kaleidscopic Yuzen—柔らかい絵—」はそういう私なりのアプローチです。

「Kaleidoscopic Yuzen」 2011.1.8-1.29、imura art gallery/kyoto

タイトル:上段左から「rose」「yuzen」「mist」「narihira」「autumn leaves」「grandmother」下段左から「tomentosa」「hanahana yellow」「matsuri」「kiku・yuki」「mist」「nami」

各65×45×5cm
綿や絹に手染め、デジタルプリント、型友禅、スクリーンプリント、コラージュ、刺繍等の混合技法でテキスタイルを制作し、中綿を入れた筒状形態の作品。


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